【業務停止を防ぐ!】落雷や台風からOA機器を守る方法
2024/06/20
オフィスソリューション
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真地 小真理
まあぢ こまり
- 部署管理部
- 性格日々アナログな業務や、無茶ぶり上司に困っている。
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寄添 ます美
よりそえ ますみ
- 部署営業部
- 性格抜群のセンスと直観力がある。OSPを業務改善へ導く。
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沖楽 部長
おきらくぶちょう
- 部署管理部 上司
- 性格システムが分からないゆえに悪気なく無茶ぶりをする。
※この登場人物は架空の人物です。実在するOSP社員ではありません。
6月に入り、各地で梅雨入りや台風が相次いでいますね。
例年、この時期に起こる被害としてあげられるのが落雷による過電流や台風による停電です。
一見、室内にあるパソコンやネットワークなどのOA機器には落雷対策や台風対策などは必要ないと思いがちですが、実はOA機器も災害を受けることがあります。
たとえば、急な停電によって作業中のデータが消失したり、パソコン本体の故障です。
実際、弊社でも落雷後や台風後はパソコンやネットワークトラブルによるお問い合わせが増加します。
場合によっては復旧までに数日間業務ができなくなることもあり、企業としては死活問題となります。
今回は、落雷や台風によって起こるOA機器のトラブルとその対策についてご紹介します。
落雷や台風によるOA機器のトラブル
落雷による過電流や台風による急な停電は、OA機器にとって大きな脅威です。
通常家庭用の電気は100ボルトですが、落雷による過電流は1億ボルトを超えるエネルギーがあるとされていて、雷が建築物や電線などに直接落雷した場合には社内の電気設備に大きな被害を与えます。
また、急な停電も作業中のパソコンやネットワーク機器にとっては命取りになります。
作業中のデータ損失
デスクトップパソコンやクラウド上で作業している場合、急な停電だと作業途中のデータが正常に保存されず、消えてしまう可能性があります。
ハードディスクの損傷
停電が原因でパソコンが急にシャットダウンされると、ハードディスクにダメージが生じる可能性があります。
HDDはレコードの様に磁気ヘッドと呼ばれる針を動かし、プラッタ(円盤部分)に書き込まれているデータを読み書きしている製品です。停電により途中で作業が中断されると、データの破損やパソコンやハードディスクの損傷が起きてしまいます。ハードディスクに傷がつくと読み取りができなくなり、保存されているデータが失われてしまうので要注意です。
周辺機器の故障
過電流や停電から復旧するとき過大な電圧・電流がかかり、パソコンや周辺機器が故障する場合があります。
モデム・ルーターなどの機器が壊れてしまうとインターネットに接続できなくなります。
物理的なOA機器類の破損
台風時に窓側や入り口近くに複合機などのOA機器を置いている場合、万が一、浸水や強風で窓ガラスが破損すると、近くに設置されているOA機器も破損や故障の原因となります。
複合機やパソコンなどは多くの企業がリース契約をしており、落雷や台風による被害は基本的に動産総合保険で補償されます。
しかし、過去の事例では保険の適用外になるケースもありますので注意が必要です。
動産総合保険適用外の弊社事例
洪水浸水想定区に指定されているが、台風時に複合機を安全な場所へ移動せず浸水し、故障。
台風暴風予報がありながらも、強風で割れる恐れのある窓ガラス付近に複合機を設置したままにし、ガラスが破損。近くにあった複合機も故障。
これらは使用者故意の過失とされ、保険適用外となりました。
保険適用外になった場合、利用者が損害金を負担しなければなりません。
電話が繋がらない
停電時はアナログ電話を除き、基本的に固定電話は利用できなくなります。
停電時もお客様からお電話が来る企業も多いと思いますが、電話が使えなくなると業務に支障が出てしまいます。
台風被害が大規模であれば、復旧に時間がかかる場合があり、電話が復旧するまで数週間かかるケースも報告されています。
では、どのように対策をすればいいですか?
企業が実施するべきOA機器の落雷や台風対策
UPS(無停電電源装置)の導入
停電に最も有効なのが「UPS(無停電電源装置)」の導入です。
USPとは、供給されている電力に問題が発生しても、接続されている機器に対しては一定期間電力を供給し続ける装置です。
USPを各精密機器に繋げておけば、急に停電が発生してもパソコンやサーバー、ルーターなどの電源が落ちることはありません。USPからの電力供給で安全にデータの保存を行い、順を追って各OA機器の電源を落としておきましょう。
また、USPには過電流がパソコンに流れることを防ぐ「雷サージ保護機能」が搭載されており、落雷によって瞬間的に過大な電流が流れることになっても、接続している機器の身代わりになってくれます。
電源ケーブルをコンセントから抜く
落雷による雷で接続機器の破損を防ぐ最も有効なのは、電源ケーブルや有線LANケーブルを抜くことです。
落雷や台風は必ず予報があります。過電流や停電の可能性がある場合は、電源ケーブルをコンセントから抜いておくことで、トラブル発生を防ぐことができます。
雷ガード機能付きの電源タップを使用する
毎回電源ケーブルを抜くのが難しい方には、雷サージ対応した電源タップの導入をおすすめします。
電源タップはコンセントに差し込んで使える機器の数を増やしたり、コンセントの位置を延長できる電源タップに、落雷によって発生した過電流から電子機器を守る「雷ガード機能」が搭載されています。
つまり、電源タップが瞬時に落雷を検知して、大きな電圧が接続機器に流れないように阻止してくれます。
ただし、1回落雷から機器を守った電源タップは、自らを犠牲にして繋がっている機器を守るため買い替えが必要になります。
定期的なバックアップ
会社のデータは重要な資産です。パソコン内部のみ保存されているファイルが停電の影響を受ける可能性もあるため、重要なデータに関しては必ず安全な場所へ必ずバックアップを取っておきましょう。
災害対策のバックアップは物理的被害がほとんどないクラウドストレージがおすすめです。
固定電話の転送サービスへの加入
停電時でも電話を受け取れるように電話転送サービスへ加入しておくのもおすすめです。
WEB上から簡単にお手持ちのスマートホンへ転送することができます。
代表的な各電話会社の転送サービスは下記の通りです。
会社 | サービス名 | 月額料金(税抜) |
NTT東日本・NTT西日本 | ボイスワープ | 800円 |
ソフトバンク | 多機能転送サービス | 800円 |
KDDI光ダイレクト | 着信転送サービス | 無料 |
OA機器の設置場所の選定
台風は唯一数日前から予測できる自然災害です。
先述した動産総合保険の対象外にならないように、OA機器は窓際や水害が考えられる場所から遠ざける、そして窓ガラスが割れないように徹底しましょう。
まとめ|落雷や台風からOA機器を守る方法
梅雨や台風は年間を通じて定期的に訪れる自然現象ですが、これらの災害に備えることで、被害を最小限に抑えることができます。
事前の対策は事業継続にも大きく貢献しますので、梅雨時期や台風シーズンに向けてぜひ対策をご検討ください。
オフィスシステムプロダクトでは、OA機器の台風対策のサポートや万が一トラブルが起きた後の保守サポートも行っております。お気軽にご相談ください。
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