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【第12羽】OSP社長にインタビュー!全社員で経営を行う理由

2022/12/01

kintone


  • マナブ

    • 職業とある会社 営業部
    • 性格業務改善やDXの取り組みを任されている。
  • ビズホー

    • 職業OSP BizCo
    • 特徴業務改善を目指す企業のサポートをしている。
  • こみみちゃん

    • 職業OSP BizCo
    • 性格情報収集能力はBizCoナンバー1。ビズホーの後輩。

※この登場人物は架空の人物です。

日々、中小企業のDX化を目指し業務改善のサポートしているこみみちゃんは、経営そのものや組織改革について悩みを抱いている方が多いと感じていました。

そこで、DX化を目指すなら【制度×風土×ツール】の3つの要素が重要だと考え、調べていくことに。

DX化に必要な3つの柱

百聞は一見に如かず。

【ツール】は主にキントーンを活用しているが、【制度】と【風土】はどうやって築いていくのだろうと思ったこみみちゃんは、自社の経営者である石坂社長にインタビューすることにしました。

-----とある日のOSPapartment-----

こみみ
こみみ
…という訳で、創業者から経営を引き継いだ石坂社長の実体験を含めて、ぜひお話しを聞かせていただきたいです!
石坂社長:

そういったことがあったんだね。

よし、せっかくだから当時を遡って話をしようかな。

こみみちゃんに向き合う石坂社長

こみみ
こみみ
まずは、今のOSPの風土ができたきっかけについて教えていただけますか?

風土

「石坂家のワンマンを辞めろ!」社員から不満の声が…。
社員との信頼関係が必要だと感じた当時を振り返る。

石坂社長:

1984年に父である創業者がオフィスシステムプロダクト(以下:OSP)を設立して、20年経った2004年に亡くなってしまったんだ。その年、僕は22歳で会社を引き継ぐために入社したんだけど、そこからは試練の連続だったよ。

26歳で中部支店の支店長となって配属された日、未熟なりに一生懸命やっていたつもりだったんだけど、直属の営業部全員から「俺は石坂家の歯車じゃない」という言葉とともに辞表を出されてしまったことがあった。

研修合宿を行ったときには、社員全員(当時26名)から匿名で今のOSPの問題点は何かと書き出してもらったんだけど、ダントツで「石坂家のワンマンを辞めろ」っていう声が多かったんだ。

当時は本当に信頼関係がなかったってことなんだよね。

こみみ
こみみ
それはすごくショックですね…。当時はどういう状況だったのでしょうか?
石坂社長:

これは自分が本当に至らなかった部分だけど、たぶん自分一人でから回ってしまっていて、みんなを尊重していない関わり方をしてしまっていたんじゃないかな。

社内の雰囲気も悪い、社員も辞めていく、そういうことが重なって何のために経営しているんだろうという感覚がすごく強かった。

恥ずかしい話だけど、当時は社員を幸せにすることは小さいことと思ってしまっていたんだ。

経営者って社員に理解してもらうよりも、みんなが思いつかないような大きいことを描かないといけないんじゃないかって思っていた。

だけど、実際はそうじゃないんだよね。

当たり前のことだけど、現場で直接お客様と接して喜んでいただけているのは社員のみんななんだ。

結局社員が幸せじゃないと、その先のお客様や社会の幸せは実現できないって気づいて、考え方が変わっていったよ。

こみみ
こみみ
当時は社員との溝が深かったようですが、そこから信頼関係を築くことや社員を幸せにすることについて取り組んだことはありますか?
石坂社長:

信頼関係って簡単に築けるものじゃなくて、当時は誰にも信じて貰える状況じゃなかった。

関係を深めることは一番難しかったと思う。

僕はもともと人付き合いや気持ちを伝えるのが得意じゃない。何とかしないといけないと思って、カタチにするためにと生まれたのが「OSP経営研究会」だったんだよ。

そこでは経営感覚を持ったリーダーを育てていくことや、僕の想いを伝えること、みんなが想っていることを聞くこととで、とても充実した時間を過ごすことができた。

それと、コミュニケーションの質を上げる前に量を増やそうと思って、社員のみんなと呑む機会を多く持っていたな。見返したら1年の1/3は社員と呑んでいたよ(笑)

これを何年も続けてコミュニケーションをとっていくうちに、少しずつ自分の考えていることを理解して貰えるようになったし、相互理解も進んできたんだ。

こみみ
こみみ
社員を信じる、そして社員からも信じてもらう、この2つのアプローチで信頼関係を深めていったんですね。

風土

色々な出来事を経て、経営理念が誕生。

こみみ
こみみ
今の話を聞いて経営理念とリンクしていると思ったのですが、この経験がきっかけで今の経営理念をかかげたのでしょうか?
石坂社長:

そうそう。僕が入社した時から経営理念をつくりたいなと思っていたんだけど、絵に描いた餅にしはしたくないと思っていたんだ。

徐々にみんなとも関係が築けてきた2011年に、ようやく経営方針発表会の場で今の経営理念を発表したんだよ。

正直、社員の反応が不安でドキドキしたけど、みんな喜んでくれたんだ。

ああ、みんなこれを求めていたんだなって思ったね。

OSP 経営理念

こみみ
こみみ
制度についても伺いたいのですが、社内方針や運用の部分ではどのように変えていったのでしょうか?

制度

全社員で経営戦略を練る体制を構築した。

石坂社長:

信頼関係を築いて想いが一致するのは前提なんだけど、それだけで業務がまわる訳じゃないし、結果が出る訳じゃないから、現実的に動かす仕組みも大切だよね。

経営方針と戦略を定めるのはマネジメントの責任だけど、どう実行していくのかは現場に精通している皆さんを信じて委ねたいという気持ちがあった。

その想いがあって、今も続けている年1回の経営戦略会議では勤続年数関係なく全社員で来期の取組みを決めていく体制に変えたんだ。

自分たちで来期の取り組みを決めていくことで、社員一人ひとりに当事者としての参画意識も持って欲しい。

そして、決めた内容は毎月の責任者会議や各部署の定例ミーティング、期の中間で実施するリーダー合宿において、その間の問題にもメスを入れる。そういった仕組みを作って、全社員で立てた戦略をきちんと実行して動かすように構築していったよ。

こみみ
こみみ
今のOSP経営戦略会議は、社員を信じるという気持ちから築かれていったんですね。
石坂社長:

あと当時痛感していたのは、とにかく実績を出さないとみんなの生活も良くならないし、今抱えている問題も解決できない事実があること。

やっぱり実績がないと何を信じていいかわからないでしょ?

こみみ
こみみ
確かに不安になりますね。
それを打開するために当時はどんな取り組みをされたのでしょうか。

制度

とにかく結果を出すことにこだわった。

石坂社長:

この問題を解決するために絶対に結果を出そうと打ち出したのが、「3年利益倍増計画」だったんだ。

目標数値を発表した時、まだ実績がなかったから「本当に達成できるんですか?」と不安な声もあったんだけど、3年後の目標数値を明確にすることはもちろん、数値以外にもみんなの「ビジョン=叶えたいこと」をかかげてもらったんだよね。

社員旅行に行く、ノー残業、知名度アップ、新事業を作るなどを決めて、社員が喜んでくれるビジョンを一つ一つ実現することで社員の本来持っていたポテンシャルを最大限に発揮して、売上と粗利がどんどん倍増していったんだ。

こうやって社員のモチベーションを上げていきながら向かうべき方向性を常に話し合い実行していくうちに、この計画はわずか2年で達成できたよ。

当時の実際の達成報告資料

こみみ
こみみ
すごいです!計画を前倒しで達成できると喜びが違いますね。
この時期にキントーンを導入して大きく業務改革が進んだと聞いていますが、キントーンと出会ったきっかけを教えていただけますか?

ツール

イベントでキントーンに触れて、何か変わるかもしれないというワクワク感があった。

石坂社長:

現在のパソコン・ネットワーク保守(@かいけつ君)の事業を立ち上げた頃、イベントに参加して実際にキントーンに触れる機会があったんだ。その時、時代の変わり目だなという感覚がとてもあった。

東京の展示会でも色々なツールやソフトを見て回ったけど、その中でもキントーンは「これは仕事のやり方が大きく変わるぞ」というワクワク感があって一番興味を持ったんだよね。

こみみ
こみみ
かなり比較されたんですね。キントーンの決め手は何でしたか?
石坂社長:

まず一つは、サイボウズの雰囲気。

このプロダクトにも落とし込まれてて、キントーンってポップで触ってて楽しいじゃない?それってとても大事だと思ったんだ。

あとは価格帯。

当時からいつかはお客様にご提案したいという気持ちもあったんだよね。他のシステムは沖縄の中小企業だと手が伸ばしづらい価格だった。

ただ、最初はキントーンで何ができるのか、正直分かりにくいところがあったね(笑)

自分も色々触って試してみて、他のソフトでできることがキントーンでもできる可能性を感じて2013年にOSPへ導入したんだ。

キントーンは当時1ライセンス1500円(現在は1800円)から始められて、他のツールに比べるととても安いから大したことできないんじゃないかと思うかもしれないけど、実際は全然そうじゃなかったんだよね。

ただ、使い方が分からないだけで…。そこはすごくもったいないと思っている。だからこそBizCoに相談して欲しいよね。

こみみ
こみみ
たしかに最初は何が出来るかイメージしにくいからこそ、キントーン導入する際は私たちに頼ってほしいです。
現在OSPにキントーンを導入して10年目になりますが、経営者としてどういった部分でキントーンを活用しているのか興味があります!

ツール

OSPで一番大切なのはお客様の声。

石坂社長:

僕は分析で使うことよりもお客様の声を拾うツールとして活用していて、入電記録をつけているコール台帳は毎日確認しているよ。

OSPで一番大切なのはお客様の声。

どういうトラブルやクレームが出ていて、どう対応しているかが可視化できるからすごく便利。

もちろん社員から直接聞いたりするけど、日報を見れば過去の対応も時系列で見れるから重宝しているんだ。

こみみ
こみみ
たしかに「お客様の生の声」は経営者やトップ管理職の方はなかなか聞けない部分なので、この活用方法は企業のブランディング力向上に繋がりますね!
石坂社長:

あと社内の連絡ではもうメールは使わなくなって、キントーンのスレッドや個人宛もキントーンのDMで送っている。一つに集約できてすごく楽になったよ。

これは僕の感覚的なものだけど、メールを開封するのと、キントーンの通知を見るのって心的ストレスが全然違うんだ(笑)

社内のいろんな業務やコミュニケーションのツールに役立っているキントーンはもう手放せないね。

こみみ
こみみ
最後にこの記事をご覧になっていただいている方やデジタルシフト・DX化に踏み切れない方に向けて、メッセージをお願いします。

キントーンで沖縄県の企業が変わると信じて。
使命感をもって、多くの方に同じ喜びを届けたい。

石坂社長:

経営者の方は皆、いろいろなことを悩みながら苦しい経験をしていると思います。

沖縄県の企業は生産性が低く、なかなか給料も上がりにくいと言われてきていますが、沖縄県の中小零細企業がキントーンを活用すれば、それらの課題や問題を解決できると信じています。

我々はキントーンを導入して、生産性の向上や売上の向上、残業時間の削減など、大きく業務改革が進みました。

キントーンは今ある問題を解決できる1つのチカラになると思いますので、OSPを通して多くの方に同じ喜びを届けたいです。

こみみ
こみみ
石坂社長、本日はありがとうございました。
企業のDX化には、【制度×風土】を構築していきながら【ツール】を活用することが重要なんだと確信しました。

業務改善やキントーンを始めたい、こみみちゃんのようなサポートが欲しいと思った方へ

オフィスシステムプロダクトのBizCo(ビズコ)がサポートしています。

BizCoは沖縄県の中小企業が抱えるお悩みを、業務改善のプラットフォームキントーン(kintone)を中心に業務改善をご支援する部署です。ぜひお気軽にご相談ください!

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